持堪(読み)もちこたえ

精選版 日本国語大辞典 「持堪」の意味・読み・例文・類語

もち‐こたえ‥こたへ【持堪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「もちごたえ」とも ) もちこたえること。耐えること。持続すること。また、その力。もち。もちこらえ。
    1. [初出の実例]「虫の喰た朽木の松を根引にして、汝が内の柱にせばもちこたへなく、家たをれん事必定なり」(出典:浮世草子・元祿大平記(1702)四)
    2. 「此奴の拵へるお料理は、どうもお腹に持堪(モチコタ)へがなくって」(出典茶話(1915‐30)〈薄田泣菫苦力と料理人)

もたえもたへ【持堪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「もたえる(持堪)」の連用形名詞化 ) もちこたえる力。忍耐力。多く下に打消の語を伴って用いる。もたい。
    1. [初出の実例]「我も人も年寄りはもたへがなくて腹が立つ」(出典:浄瑠璃・摂津国長柄人柱(1727)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android