持堪(読み)もちこたえ

精選版 日本国語大辞典の解説

もち‐こたえ ‥こたへ【持堪】

〘名〙 (「もちごたえ」とも) もちこたえること。耐えること。持続すること。また、その力。もち。もちこらえ。
※浮世草子・元祿大平記(1702)四「虫の喰た朽木の松を根引にして、汝が内の柱にせばもちこたへなく、家たをれん事必定なり」
※茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉苦力と料理人「此奴の拵へるお料理は、どうもお腹に持堪(モチコタ)へがなくって」

もち‐こら・える ‥こらへる【持堪】

〘他ハ下一〙 もちこら・ふ 〘他ハ下二〙 =もちこたえる(持堪)
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉六「天王山に楯籠り寄手を引受け防戦して持忍(モチコラ)へだに為てあらば」

もち‐こた・える ‥こたへる【持堪】

〘他ア下一(ハ下一)〙 もちこた・ふ 〘他ハ下二〙 支え保つ。踏みこたえる。耐えて支える。なんとか、ある状態を持続する。もちこらえる。
※浮世草子・好色一代女(1686)二「次第に淋しく、勤めかけければ、親かた持(モチ)こたへず」

もた・える もたへる【持堪】

〘他ハ下一〙 もた・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代ごろにはヤ行にも活用した) もちこたえる。また、我慢する。
※愚管抄(1220)五「頼盛が母と云ふは〈略〉いひしらぬ程の女房にてありけるが、夫の忠盛をももたへたる者なりけるが」

もたえ もたへ【持堪】

〘名〙 (動詞「もたえる(持堪)」の連用形の名詞化) もちこたえる力。忍耐力。多く下に打消の語を伴って用いる。もたい。
※浄瑠璃・摂津国長柄人柱(1727)一「我も人も年寄りはもたへがなくて腹が立つ」

もた・う もたふ【持堪】

〘他ハ下二〙 ⇒もたえる(持堪)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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