指令破壊(読み)シレイハカイ

デジタル大辞泉 「指令破壊」の意味・読み・例文・類語

しれい‐はかい〔‐ハクワイ〕【指令破壊】

ロケットの打ち上げ後、予定した飛行経路を外れ、地上被害を与える恐れがある場合に、管制室などからの信号機体を自爆させること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「指令破壊」の解説

指令破壊

打ち上げたロケットに機器の不具合などが生じ予定の軌道に投入できないと判断した場合に、地上から信号を送ってロケットを自爆させること。コントロール不能のまま飛ばし続けると人家のある場所などに墜落する恐れもあり、被害を未然に防ぐために実施する。ほぼ全てのロケットに指令破壊のための爆薬が装着されている。日本のロケットの指令破壊は2003年11月のH2Aロケット6号機などで前例がある。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android