指顧(読み)シコ

デジタル大辞泉 「指顧」の意味・読み・例文・類語

し‐こ【指顧】

[名](スル)
指図すること。「兵を指顧する」
指呼2」に同じ。
「大阪富豪の家々は…もうことごとく―の間にある」〈鴎外大塩平八郎

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精選版 日本国語大辞典 「指顧」の意味・読み・例文・類語

し‐こ【指顧】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 指さしてかえりみること。さしずすること。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「公家は〈略〉以て高名心ある武夫をして、屡々其指顧に応ぜしむるに足り」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉三)
    2. [その他の文献]〔漢書‐律歴志〕
  3. しこ(指呼)
    1. [初出の実例]「大阪富豪の家々は、北船場に簇がってゐるので、もう悉く指顧(シコ)の間にある」(出典:大塩平八郎(1914)〈森鴎外〉七)
    2. [その他の文献]〔王勃‐彭州九隴県〕

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普及版 字通 「指顧」の読み・字形・画数・意味

【指顧】しこ

指さし顧る。近い意。宋・王安石〔欧陽文忠公(脩)を祭る文〕夫(そ)の謀を發し策を決するにびては、從容指し、立(たちどころ)に大計定む

字通「指」の項目を見る

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