振合(読み)ふりあい

精選版 日本国語大辞典 「振合」の意味・読み・例文・類語

ふり‐あい‥あひ【振合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その場のぐあい。都合。また、状況
    1. [初出の実例]「私もその中どうか振合さへつけば、また話し合ひにしますから」(出典:歌舞伎・三題噺高座新作(髪結藤次)(1863)二幕)
  3. 他との照らしあい。他との比較。釣り合い。バランス
    1. [初出の実例]「併し大抵振合あれば、余計にも及ばず」(出典:仏国風俗問答(1901)〈池辺義象〉料理店のありさま)
    2. 「その鉢巻きの狭い広いの振合ひが、難かしいで御座いませうな」(出典:二つの話(1946)〈井伏鱒二〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android