すて‐うり【捨売】
- 〘 名詞 〙
- ① 損失をかまわないで、捨てるような安い値段で売ること。投げ売り。
- [初出の実例]「賤売とは 賤はやすく捨売にせんと云へども買てが无い也」(出典:無刊記本碧巖鈔(1620‐40頃)二)
- 「長堀の角屋敷捨(ステ)うりにしても弐拾五貫目がもの」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)二)
- ② 遊女が全く無愛想に客に接すること。
- [初出の実例]「ヲヲせつねへなどと捨(ステ)売にして嘘(てうづ)に立っていったほどの無情だから」(出典:洒落本・御膳手打翁曾我(1796か))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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