据置(読み)すえおく

精選版 日本国語大辞典 「据置」の意味・読み・例文・類語

すえ‐お・く すゑ‥【据置】

〘他カ五(四)〙
① すえておく。人や物をある一定位置や場所に置いたり居させたりする。
万葉(8C後)三・四四三「母の命(みこと)は 斎忌戸(いはひへ)を 前に坐置(すゑおき)片手には 木綿取り持ちて」
② そこにおいたまま動かさないで、あるいは手をつけないでそのままの状態にしておく。放置する。
源氏(1001‐14頃)手習「知らぬ所にすゑをきて、此男は消えうせぬとみしを」
貯金債券年金などを、一定の期間償還、払い戻しをしないでおく。

すえ‐おき すゑ‥【据置】

〘名〙
① すえつけておくこと。備えつけておくこと。
婦系図(1907)〈泉鏡花〉後「松の許(もと)なる据置(スヱオキ)腰掛に」
② そのままの状態にしておくこと。放置しておくこと。
③ 貯金、債券、年金などを、一定の期間、償還、払いもどしをしないでそのままにしておくこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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