掃出(読み)はきだす

精選版 日本国語大辞典 「掃出」の意味・読み・例文・類語

はき‐だ・す【掃出】

〘他サ五(四)〙
ちりごみなどを外へ掃いて出す。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※俳諧・武玉川(1750‐76)三「掃出せば廻って這入蝸牛
② 不必要なものや悪いものなどを除き去る。追い出す。
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉上「君は細君を掃出したなんて」
③ 掃き始める。
※ゆく年(1928‐29)〈久保田万太郎〉三「叩いたあと畳を掃出すものもあれば、雑巾をしぼるものもあり」

はき‐だし【掃出】

〘名〙
① ごみなどを掃き出すこと。
洒落本南江駅話(1770)「『るいさん部屋へ』『まだはき出しもしゃんせぬものを』」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下「南は掃出(ハキダ)しになってゐて」

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