排出権取引制度(読み)はいしゅつけんとりひきせいど(英語表記)emissions trading system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

排出権取引制度
はいしゅつけんとりひきせいど
emissions trading system

環境に悪影響を及ぼす物質を排出する権利を売買する制度。アメリカのカリフォルニア州など一部の地域で限定的に導入が試みられてきた環境保全のための手段であり,特定の環境汚染物質について許容可能な排出総量をあらかじめ定め,その総量に対応する排出許可証 emission permits rightsを発行して事業者に割当て,その許可証に相当する量しか排出を認めないようにするもの。割当てられた排出量をさらに増加させたい場合には,追加的に必要な量の排出許可証を他の所有者から買取らなければならないが,その価格の決定は需給メカニズムにゆだねられる。世界的にも二酸化炭素 ( CO2 ) のように地球の温暖化の原因となるような気体の排出を抑制・削減するための経済的手段の一つとして検討されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

排出権取引制度の関連情報