懸離れる(読み)かけはなれる

精選版 日本国語大辞典 「懸離れる」の意味・読み・例文・類語

かけ‐はな・れる【懸離】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かけはな・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 遠く隔たって離れる。はるかに遠くなる。隔絶する。
    1. [初出の実例]「みくさみの わが身にかけて かけはなれ いつか恋しき 雲のうへの 人にあひみて」(出典:小町集(9C後か))
    2. 「遠方かけはなれ居り候ところは」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)
  3. 関係が、ごく薄くなる。疎遠になる。親しみが薄らいでいく。
    1. [初出の実例]「ちぎりおきしうづきはいかにほととぎすわがみのうきにかけはなれつつ」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
  4. 両者の間に大きな相違がある。大きな懸隔がある。隔たりが大きい。
    1. [初出の実例]「『さばかりにや』と、ささめきしかば、惟光をかこちけれど、いと、かけはなれ、気色なく言ひなして」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
    2. 「叔母の生活気分と丸で懸(カケ)(ハナ)れたものらしく見えた」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉二六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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