懸隔(読み)ケンカク

デジタル大辞泉の解説

けん‐かく【懸隔】

《古くは「けんがく」とも》
[名](スル) 二つの物事がかけ離れていること。非常に差があること。「世代間の社会意識が懸隔している」
[副]程度のはなはだしいさま。ことのほか。
「是は―心やすい」〈浄・日本武尊

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大辞林 第三版の解説

けんかく【懸隔】

〔古くは「けんがく」とも〕
( 名 ・形動 ) スル [文] ナリ 
二つの物事の間に大きなへだたりがあること。かけはなれていること。 「事実と-する」
普通とはかけはなれているさま。 「してもあのやうに-な事をいはします/狂言・鈍太郎」
( 副 )
程度のはなはだしいさま。 「今日は-寂しかりけり(野坡)/炭俵」

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精選版 日本国語大辞典の解説

かけ‐へだたり【懸隔】

〘名〙 二つの間が遠く離れること。大きな違いがあること。隔て。

かけ‐へだ・つ【懸隔】

[1] 〘他タ下二〙 ⇒かけへだてる(懸隔)
[2] 〘自タ四〙
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉四四「田や畑で懸(カケヘダ)って誰も通りゃアしねえ」
※応永本論語抄(1420)微子第一八「菜と麦とは、形懸(カけ)隔て見分よき物也」

かけ‐へだて【懸隔】

〘名〙 両者の間に、気持の上で距離のあること。遠慮のあること。また、両者の間に大きな違いや差をつけること。
※それから(1909)〈夏目漱石〉一四「懸隔(カケヘダ)てのない交際振」

けん‐かく【懸隔】

(古くは「けんがく」とも)
[1] 〘名〙 (形動)
① 二つの物事が大きく違っていること。かけ離れていること。また、場所がへだたっていること。へだたり。隔絶。玄隔
※落窪(10C後)三「かくうき宿世も知り給はで、うへのけんかくにおぼしかしづきしを」 〔史記‐高祖紀〕
② 度はずれていること。程度のはなはだしいさま。
※虎明本狂言・鈍太郎(室町末‐近世初)「してもあのやうに、けんがくな事をいはします」
[2] 〘副〙 程度のはなはだしいさま。ことのほか。ずいぶん。きわめて。
※俳諧・口真似草(1656)「雉子の声はけんがく高き調子哉〈梅盛〉」

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世界大百科事典内の懸隔の言及

【流通】より

…それは,現代社会においては生産と消費が分化し,そこには,そのままでは(つまり商品の移転ということなくしては)経済循環が完成しえないという意味での社会的な溝があるからである。この社会的な溝を,流通論では,一般に懸隔と呼んでいる。久保村隆祐によれば,生産と消費の社会的分化により,次のような懸隔が認識されることになる。…

※「懸隔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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