掛向(読み)かけむかい

精選版 日本国語大辞典 「掛向」の意味・読み・例文・類語

かけ‐むかい‥むかひ【掛向】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他人を交えないで、二人が向かい合うこと。さしむかい。
    1. [初出の実例]「かけむかひにて、人をまち、うたれたるやから、またれてうたるるといひ」(出典:塵芥集(1536)一七条)
  3. 二人っきりになること。多く、夫婦二人だけの生活をいう。
    1. [初出の実例]「わらはが夫は小柴の郡司とて牢人もの、夫婦かけむかひ、田畑をつくり候が」(出典:浄瑠璃・大磯虎稚物語(1694頃)道行)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android