掲傒斯(読み)けいけいし(その他表記)Jiē Xī sī

改訂新版 世界大百科事典 「掲傒斯」の意味・わかりやすい解説

掲傒斯 (けいけいし)
Jiē Xī sī
生没年:1274-1344

中国,元の学者。竜興富州(江西省豊城県)の人。字は曼碩(まんせき)。前後して湖南廉訪使になった程鉅夫(ていきよふ),盧執(ろし)らに認められ,程鉅夫の従妹と結婚,盧執の推薦によって仁宗の延祐元年(1314)翰林国史院編修官に就任。以来中央にあって諸帝に仕え,その博識と文才を傾けて活躍した。順帝の命により遼・金・宋三史編纂の総裁官に列し,《遼史》を完成。《金史》編纂中に死した。書は端正古雅,とくに行書にすぐれていた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android