行書(読み)ぎょうしょ

精選版 日本国語大辞典の解説

ぎょう‐しょ ギャウ‥【行書】

〘名〙 漢字の書体の一つ。楷書と草書との中間にあたり、楷書をややくずした書体。行書体。行。
※正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献物帳「同羲之行書巻第五十六」
※授業編(1783)一「書を学ぶには楷書小楷行(キャウ)書を先とす」

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

行書
ぎょうしょ

漢字の書体の1つ
楷書 (かいしよ) と草書 (そうしよ) との中間の書体で,楷書をややくずして書く。後 (ごかん) のころに始まり,魏晋時代に完成した。書の芸術性が高められ,王羲之などの書家が活躍,「蘭亭序」(王羲之筆)などの作品が残っている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

行書
ぎょうしょ

漢字の書体の一つ。楷書と草書の中間の書体で,楷書の点画をくずして,続け書きにしたような書体。中国,後漢の劉徳升から始ったというが明らかではない。隷書の速筆から生じ,東晋の頃には成立した。

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世界大百科事典内の行書の言及

【漢字】より

…いわば漢字のデモティック・スタイルdemotic styleである。このほか行書というのは,楷書をややくずした形で楷書ほど角ばらないときに用いられる。 字体の変遷とともにときどき文字の整理ないし定着化が試みられた。…

【書体】より

… 六朝時代にはこの意匠化した文字がはなはだ流行した。劉宋の王愔(おういん)《古今文字志目》は古書体36種として,古文篆,大篆,小篆,隷書,象形篆,科斗,殳書,繆書,鳥書,尚方大篆,鳳書,魚書,竜書,麒麟書,亀書,蛇書,仙人書,雲書,芝英書,金錯書,十二時書,懸針書,垂露書,倒薤書,偃波書,蚊脚書,草書,行書,楷書,藁書,塡書,飛白書などをあげている。このうち大篆,小篆,隷書,草書,行書,楷書,藁書などは小篆系の現在も通行の書体であり,他のものは篆隷を自然に存在するものに寓して意匠化した特殊書体で雑体と呼ばれる。…

※「行書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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