掻き手繰る(読み)かきたくる

精選版 日本国語大辞典 「掻き手繰る」の意味・読み・例文・類語

かき‐たく・る【掻手繰】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「かきたぐる」とも。「たくる」は手元に寄せる意 )
  2. かき寄せる。かき集める。
    1. [初出の実例]「どうでも、我ひとりして、何もかもかきたくるやうにして見たけれど」(出典:松翁道話(1814‐46)三)
  3. ( 「かきたくるほど」の形で ) 物事程度がはなはだしいこと、数量が非常に多いことを示す。
    1. [初出の実例]「かきたくる程気がせく物」(出典:浄瑠璃・曾我会稽山(1718)二)
  4. ( 「たくる」が、接尾語的に用いられ ) 掻きむしる。やたらと掻く。
    1. [初出の実例]「つめを立てて、何処も彼処も掻いて掻いてかきたくり、ひりひりさせて」(出典:浄瑠璃・孕常盤(1710頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android