掻き撫でる(読み)カキナデル

デジタル大辞泉 「掻き撫でる」の意味・読み・例文・類語

かき‐な・でる【×掻き×撫でる】

[動ダ下一][文]かきな・づ[ダ下二]
弦楽器をならす。かきならす。「琴を―・でる」
手などでやさしくさする。
「泣く泣く御衣着せ奉り、御髪みぐし―・で」〈平家・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「掻き撫でる」の意味・読み・例文・類語

かき‐な・でる【掻撫】

  1. 〘 他動詞 ダ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かきな・づ 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙
  2. 手、または、それに似た形のもので柔らかく、または、やさしくさする。愛撫(あいぶ)する動作にいうことが多い。かいなず。
    1. [初出の実例]「父母が頭(かしら)加伎奈弖(カキナデ)(さ)くあれていひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる」(出典万葉集(8C後)二〇・四三四六)
    2. 「御ここちの苦しきにも御くしかきなでつくろひおろしたてまつり給ひしをおぼしいづるに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
  3. 弦楽器を鳴らす。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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