掻き数ふ(読み)カキカゾウ

デジタル大辞泉 「掻き数ふ」の意味・読み・例文・類語

かき‐かぞ・う〔‐かぞふ〕【×掻き数ふ】

[動ハ下二]数える。
「秋の野に咲きたる花をおよび折り―・ふれば七種の花」〈・一五三七〉

かき‐かぞう【掻き数ふ】[枕詞]

[枕]一つ二つと数える意から、「ふた」にかかる。
「―二上山に神さびて」〈・四〇〇六〉

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精選版 日本国語大辞典 「掻き数ふ」の意味・読み・例文・類語

かき‐かぞ・う‥かぞふ【掻数】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 「かき」は接頭語 ) かぞえる。
    1. [初出の実例]「秋の野に咲きたる花を指(および)折り可伎数(カキかぞふれ)ば七くさの花」(出典万葉集(8C後)八・一五三七)
  2. [ 2 ] 「ひとつ」「ふたつ」と数えるところから「ふた(二)」と同音を持つ地名「ふたがみやま二上山)」にかかる。
    1. [初出の実例]「可伎加蘇布(カキカゾフ) 二上(ふたがみ)山に 神さびて 立てるつがの木」(出典:万葉集(8C後)一七・四〇〇六)

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