掻き毟る(読み)カキムシル

デジタル大辞泉 「掻き毟る」の意味・読み・例文・類語

かき‐むし・る【×掻き×毟る】

[動ラ五(四)]つめ指先でひっかくようにしてちぎりとる。また、むやみにひっかく。「髪の毛を―・る」
[類語]掻く引っ掻く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き毟る」の意味・読み・例文・類語

かき‐むし・る【掻毟】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ひっかくようにして抜きとる。また、むしるような気持でやたらにひっかく。
    1. [初出の実例]「虎が石をかきむしるは力がつをうなうでは、石どもをかきやぶることはないぞ」(出典:玉塵抄(1563)一九)
    2. 「棚板を爪で掻きむしる音ががりがりと聞える」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五)

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