掻き破る(読み)カキヤブル

デジタル大辞泉 「掻き破る」の意味・読み・例文・類語

かき‐やぶ・る【×掻き破る】

[動ラ五(四)]つめ刃物などでひっかいて裂く。また、ひっかいて傷つける。
夜中には物置の戸を爪で―・って外へ出ようとした」〈漱石硝子戸の中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き破る」の意味・読み・例文・類語

かき‐やぶ・る【掻破】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 爪や刃物などでかいて裂く。ひっかいて傷つける。
    1. [初出の実例]「塩冶が郎等は腹かき破て死にけり」(出典:太平記(14C後)二一)
    2. 「物置の戸を爪で掻(カ)き破(ヤブ)って外へ出ようとした」(出典:硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android