揉合(読み)もみあい

精選版 日本国語大辞典 「揉合」の意味・読み・例文・類語

もみ‐あい ‥あひ【揉合】

〘名〙
① 揉みあうこと。
源平盛衰記(14C前)一「取障る人なき宿には、三妻錐こそ捼合(モミアヒ)なれ」
② 取引相場で、強弱互いに譲らず、小刻みに変動するだけで騰落が定まらないこと。相場が高下を繰り返すこと。〔最新百科社会語辞典(1932)〕

もみ‐あ・う ‥あふ【揉合】

〘自ワ五(ハ四)〙
① 互いに強くすれあう。入り乱れて組み合う。からだをぶっつけて競い争う。
太平記(14C後)九「追つ返しつ七八度が程ぞ揉(モミ)合ひたる」
② 相場が小刻みに高下を繰り返す。

もみ‐あわ・せる ‥あはせる【揉合】

〘他サ下一〙 もみあは・す 〘他サ下二〙 互いに強くすり合わせる。また、入り乱れて体をぶつけ合うようにする。
正法眼蔵(1231‐53)洗浄「これを両掌をあはせてもみあはすれば、その香気おのづから両手に薫ず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「揉合」の読み・字形・画数・意味

【揉合】じゆうごう

融合する。

字通「揉」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android