百科事典マイペディア 「揚浜法」の意味・わかりやすい解説 揚浜法【あげはまほう】 塩浜(塩田)を利用する製塩法の一つ。それまでの自然浜の利用から,中世前には海岸の微高地を平たんに開いて,砂をまいて塩田の地場をつくり,この塩浜(塩田)に海水を汲み上げ,自然蒸発後,塩の結晶が着いた砂を集めて濃縮海水とし,これを煮つめて塩を生成した。江戸初期,赤穂(あこう)で創始された近世入浜(いりはま)式塩田の普及後も,瀬戸内島嶼(とうしょ)部,山陰・北陸など潮の干満差が少ない地方では揚浜法が残った。→関連項目製塩 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by