揺るぎ出づ(読み)ユルギイズ

デジタル大辞泉 「揺るぎ出づ」の意味・読み・例文・類語

ゆるぎ‐い・ず〔‐いづ〕【揺るぎ出づ】

[動ダ下二]
よろよろと出てくる。震えながら出てくる。
「この翁、恐ろしと思ひながら―・でたれば」〈宇治拾遺・一〉
からだを揺すりながら悠然と出てくる。
「弓脇に挟み、烏帽子ひきたて―・でたる形勢は」〈保元・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「揺るぎ出づ」の意味・読み・例文・類語

ゆるぎ‐い・ず‥いづ【揺出】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
  2. よろよろとからだをゆるがして出てくる。からだをふるわせながら出てくる。
    1. [初出の実例]「冠(かうぶり)のやれひしげて巾子(こじ)のかぎりある、尻切の尻のやれたるはきて、けもなく青みやせて、ゆるぎいできて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
  3. ゆったりと出てくる。からだをゆすりながら悠然と出てくる。
    1. [初出の実例]「弓脇にはさみ、烏帽子ひきたてゆるぎいでたる形勢は」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)

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