搯巻(読み)くるまき

精選版 日本国語大辞典 「搯巻」の意味・読み・例文・類語

くる‐まき【搯巻・轆轤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぐるまき」とも )
  2. 重いものを、引いたり揚げたりするのに用いる滑車
    1. くるまき<b>①</b>〈大山寺縁起絵巻〉
      くるまき大山寺縁起絵巻
    2. [初出の実例]「又柱立已に訖り、棟木を揚んとしけるに、搯巻(クルマキ)の綱に信濃皮むき千束入べしと、番匠色を出せり」(出典太平記(14C後)三六)
  3. ( 滑車を用いるところから ) =くるまいど(車井戸)
    1. [初出の実例]「鼻毛でくるまきの水かへるは汝が性念見ん為」(出典:浄瑠璃・北条時頼記(1726)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android