朝日日本歴史人物事典 「摂津親致」の解説
摂津親致
生年:寛元4(1246)
鎌倉幕府の評定衆。中原師連の子。藤原姓に改姓して,摂津氏を称する。文永8(1271)年に引付衆となり,弘安1(1278)年には評定衆に加えられた。同年摂津守となる。弘安7年,北条時宗の死去を機に出家し,法名を道厳と称した。弘安8年に問注所執事となり,永仁1(1293)年12月まで在任した。永仁3年には官途奉行,同4年安堵奉行,同6年には越訴奉行を兼務した。正安1(1299)年に奏事,乾元1(1302)年に引付頭人となった。<参考文献>佐藤進一「鎌倉幕府職員表復原の試み」(『中央大学文学部紀要/史学科篇』28~30,32号)
(永井晋)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報