正安(読み)ショウアン

デジタル大辞泉 「正安」の意味・読み・例文・類語

しょうあん〔シヤウアン〕【正安】

鎌倉後期、後伏見天皇後二条天皇の時の年号。1299年4月25日~1302年11月21日。

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精選版 日本国語大辞典 「正安」の意味・読み・例文・類語

しょうあんシャウアン【正安】

  1. 鎌倉時代、後伏見・後二条天皇の代の年号。永仁七年(一二九九)四月二五日、代始により改元。正安三年正月より後二条天皇の代。院政後宇多法皇、将軍久明親王執権北条貞時・師時の時代。正安四年(一三〇二)一一月乾元(けんげん)と改元された。出典は「周書」の「君正安其身」による。

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日本の元号がわかる事典 「正安」の解説

しょうあん【正安】

日本の元号(年号)。鎌倉時代の1299年から1302年まで、後伏見(ごふしみ)天皇、後二条(ごにじょう)天皇の代の元号。前元号は永仁(えいにん)。次元号は乾元(けんげん)。1299年(永仁7)4月25日改元。後伏見天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『孔子家語(こうしけご)』を出典とする命名。正安年間の鎌倉幕府の将軍は久明(ひさあきら)親王(8代)。執権は北条貞時(さだとき)(9代)、北条師時(もろとき)(10代)。後伏見天皇は、1298年(永仁6)に11歳で即位したが、父の伏見天皇が上皇(太上天皇)として院政を行った。当時、朝廷内では皇位をめぐって持明院統(じみょういんとう)と大覚寺統(だいかくじとう)の対立があり、持明院統の後伏見は1301年(正安3)に大覚寺統の巻き返しによって退位、後二条天皇が即位した。

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