摩磨・琢磨(読み)すりみがき

精選版 日本国語大辞典 「摩磨・琢磨」の意味・読み・例文・類語

すり‐みがき【摩磨・琢磨】

〘名〙
金属などをこすって光沢を出すこと。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「その文三の顔を見て、今まで火鉢琢磨(スリミガキ)をしてゐたお政が俄かに光沢布巾の手を止めて」
② 肌、容姿などにみがきをかけて美しくすること。
談義本・根無草(1763‐69)前「爰(ここ)なお娘(むす)をすりみがきしたら、いけそふなものかと思ふ」

すり‐みが・く【摩磨・琢磨】

〘他カ四〙
① 金属などをこすって光沢を出す。また、こすりみがくように熱心に努力する。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)二「かど立た者もすりみかいて円くなるぞ」
② 肌、容姿などにみがきをかけて美しくする。
※談義本・艷道通鑑(1715)二「肌をすりみがきて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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