摺合(読み)すりあわせ

精選版 日本国語大辞典 「摺合」の意味・読み・例文・類語

すり‐あわせ‥あはせ【摺合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 和船の工作上、敷とかじき、かじきと中棚、中棚と上棚など水中に没する合わせ目をすきまなく工作するため、摺鋸(すりのこぎり)という専用の鋸を合わせ目に入れて両面を同時に仕上げる作業をいう。〔今西氏家舶縄墨私記(1813)〕
  3. 機械部品などの精密仕上げを行なう際に、基準形状もしくは、その部品と接触する他の部品との間の接触面が、一様な面接触となるように、接触状態を検査しながら、加工を進めて行く作業。キサゲ、ラッピングおよび鑢(やすり)かけが作業内容となる。
  4. 意見、主張などの異なる者どうしが、互いに折れ合って話をまとめること。
    1. [初出の実例]「地中海の旅」(出典:新西洋事情(1975)〈深田祐介〉家族連れ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android