撃剣館(読み)げきけんかん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「撃剣館」の意味・わかりやすい解説

撃剣館
げきけんかん

江戸屈指の町道場の一つ。神道無念流・戸賀崎熊太郎暉芳(とがさきくまたろうてるよし)の高弟岡田十松吉利(おかだじゅうまつよしとし)が、1788年(天明8)神田猿楽町(さるがくちょう)に開いた道場で、のち小川町に移った。門弟には、前期に鈴木斧八郎重明(おのはちろうしげあき)、後期斎藤弥九郎善道(やくろうよしみち)が傑出していたが、このほかに、水戸藩の宮本左一郎(さいちろう)・藤田東湖(とうこ)、江川太郎左衛門英龍(ひでたつ)、渡辺崋山(かざん)らが有名である。

[渡邉一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android