撃剣館(読み)げきけんかん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「撃剣館」の意味・わかりやすい解説

撃剣館
げきけんかん

江戸屈指の町道場の一つ。神道無念流・戸賀崎熊太郎暉芳(とがさきくまたろうてるよし)の高弟岡田十松吉利(おかだじゅうまつよしとし)が、1788年(天明8)神田猿楽町(さるがくちょう)に開いた道場で、のち小川町に移った。門弟には、前期に鈴木斧八郎重明(おのはちろうしげあき)、後期斎藤弥九郎善道(やくろうよしみち)が傑出していたが、このほかに、水戸藩の宮本左一郎(さいちろう)・藤田東湖(とうこ)、江川太郎左衛門英龍(ひでたつ)、渡辺崋山(かざん)らが有名である。

[渡邉一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android