精選版 日本国語大辞典 「撓ます」の意味・読み・例文・類語 たわま・す【撓】 〘 他動詞 サ行四段活用 〙① 力を加えて押し曲げる。たわむようにする。しなうようにする。[初出の実例]「雲は紅鏡を擎ぐ扶桑の日 春は黄珠を嫋ます嫰柳の風〈島田忠臣〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)② 気の張りをなくさせる。心弱くする。[初出の実例]「畑已に討れし後は、北国の宮方気を撓(タハマ)して、頭を差出す者もなかりけり」(出典:太平記(14C後)二二) たおま・すたをます【撓】 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 しなうようにする。折り曲げる。転じて、気力をゆるめる。たおまかす。[初出の実例]「中々心を一にして少しも機を撓(タヲマ)さず」(出典:太平記(14C後)一九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例