普及版 字通 「撩」の読み・字形・画数・意味
撩
15画
[字訓] おさめる・とる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(りよう)。〔説文〕十二上に「理(をさ)むるなり」とあり、〔一切経音義、十四〕に引く〔通俗文〕に「亂を理むる、之れを撩理と謂ふ」とみえる。乱れることを繚といい、これを治めることを撩というのは、糸の乱れを(らん)といい、骨べらでこれを治めることを亂(乱)というのと同じ関係である。
[訓義]
1. おさめる。
2. とる、とりまとめる。
3. からかう、いどむ。
4. 撈(ろう)と通じ、とる。
5. 繚と通じ、みだれる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕撩 ウツ・トル・モトル 〔字鏡集〕撩 コトハル・ウツ・トル・モトル
[語系]
撩ly、繚liは声近く、繚繞の意において通じる。撩はその繚繞を釈(と)くことを原義とする。撈lも声近く、撩と通用することがある。
[熟語]
撩戟▶・撩罟▶・撩荒▶・撩鈎▶・撩峭▶・撩繞▶・撩人▶・撩清▶・撩戦▶・撩摘▶・撩乱▶・撩理▶・撩零▶・撩弄▶
[下接語]
撩
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報