通俗文(読み)ツウゾクブン

デジタル大辞泉 「通俗文」の意味・読み・例文・類語

つうぞく‐ぶん【通俗文】

世間一般の人々にわかりやすい文章文体
古来文章法を破って平易なる―を用うる事なり」〈福沢福翁自伝
手紙を書くときに用いる文体。書簡文

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「通俗文」の意味・読み・例文・類語

つうぞく‐ぶん【通俗文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 明治以降、話しことばを用い、漢字仮名を交えて総振り仮名を付けた文章。また、世間一般の人々が理解しやすい文体。だれにでもわかりやすい文章。
    1. [初出の実例]「但し初学の輩に学ばしむべき通俗文は、方今通用の支那字交の片仮名文尤(もっと)も軽便なり」(出典:開化本論(1879)〈吉岡徳明〉下)
  3. 手紙を書く際に用いる文体。書簡文。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android