繚乱(読み)リョウラン

デジタル大辞泉 「繚乱」の意味・読み・例文・類語

りょう‐らん〔レウ‐〕【×繚乱/×撩乱】

[名](スル)入り乱れること。
「心を沢風うちに―せしむる事もあろうが」〈漱石草枕
[ト・タル][文][形動タリ]入り乱れるさま。花の咲き乱れるさま。「百花―」
[類語]しっちゃかめっちゃかはちゃめちゃ乱雑雑然乱脈紛然紛紛蕪雑ぶざつ狼藉卍巴まんじともえ不統一ごっちゃごちゃまぜごちゃごちゃごしゃごしゃごじゃごじゃごたごためちゃくちゃまぜこぜ支離滅裂かなえの沸くが如し上を下へ蜂の巣をつついたよう押すな押すな押し合いへし合い混乱錯綜錯乱混沌錯雑交錯混線混同混交混迷ごた混ぜどさくさこんがらかる紛れる咲きこぼれる咲き誇る咲き揃う咲き乱れる満開百花繚乱

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精選版 日本国語大辞典 「繚乱」の意味・読み・例文・類語

りょう‐らんレウ‥【繚乱・撩乱・凌リョウ乱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) 入り乱れること。花などが咲きみだれ、散りみだれること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「蝶態紛紜、鶯声撩乱」(出典:経国集(827)一・春江賦〈嵯峨天皇〉)
    2. 「繚乱(レウラン)と乱れてゐる草は何れも心地好げに見えて」(出典錦木(1901)〈柳川春葉〉五)
    3. [その他の文献]〔鮑照‐舞鶴賦〕

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普及版 字通 「繚乱」の読み・字形・画数・意味

【繚乱】りよう(れう)らん

まつわりみだれるさま。咲きみだれるさま。宋・梅尭臣〔禽言提壺〕詩 山繚亂として、目に開く 爾(なんぢ)にむ、今の壽

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【撩乱】りよう(れう)らん

入りみだれるさま。繚乱。宋・邵雍〔安楽窩〕詩 衾を擁して側臥し、未だきることを欲せず 外の、撩亂として飛ぶ

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