操人形芝居(読み)あやつりにんぎょうしばい

旺文社日本史事典 三訂版 「操人形芝居」の解説

操人形芝居
あやつりにんぎょうしばい

人形をあやつって演ずる芝居
8世紀渡来の傀儡子 (くぐつ) の系統をひく平安時代以来の門付 (かどつけ) 演芸がしだいに発達。一方,15世紀に平曲の琵琶法師が琉球渡来の蛇皮線(のち三味線)を用い,歌謡物語の浄瑠璃を発達させた。15世紀末ころ,この両者が結合し,人形浄瑠璃成立。17世紀初め江戸に進出し,17世紀末には大坂竹本義太夫竹本座をおこし,豊竹座と並んで全盛期を迎えた。3人で1人形をあやつる方法もできたが,歌舞伎に圧倒され,現在は文楽座で古典化し,また郷土芸能化して残っている。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

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