擬球面(読み)ぎきゅうめん(英語表記)pseudosphere

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

擬球面
ぎきゅうめん
pseudosphere

球面の全曲率は,いたるところ正で一定である。これに対して,犬曲線 (トラクトリクス)
y 軸 (漸近線) のまわりに回転してできる曲面の全曲率は,いたるところ負で一定である。この曲面を擬球面という。擬球面上の測地線を直線,またその上の2点間の距離を変えない変換を運動と考えれば,この曲面上ではロバチェフスキーボーヤイの非ユークリッド幾何学の小域的性質が成り立つ。このことは,イタリアの幾何学者 E.ベルトラミ (1835~1900) によって初めて示された。そのためベルトラミの擬球面とも呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android