翻訳|asymptote
平面上に曲線Cがあって,Cは無限の遠くまで伸びている部分弧C0をもち,十分遠くのC0上の各点において接線がひけるものとする。いま,点PをC0に沿って限りなく遠くへ動かすとき,PにおけるC0の接線が限りなく近づくような一定の直線が存在するならば,この直線を曲線Cの漸近線という。例えば,y=1/xのグラフをCとするとき,Cは図のように二つの部分弧C0とC0′よりなり,C0上の点Pにおける接線はPを右のほうに遠ざければ直線y=0に,上のほうに遠ざければ直線x=0に限りなく接近し,C0′上の点における接線については同様のことが“右”“上”を“左”“下”におきかえていえる。したがって2直線x=0,y=0はy=1/xのグラフの漸近線となる。
執筆者:中岡 稔
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平面上の曲線F(x,y)=0があり、動点Pが曲線に沿って原点から無限に遠ざかるとき、Pからの距離が無限小となる定直線が存在する場合、この直線をこの曲線の漸近線という。漸近線をもつ曲線の例としては、双曲線、デカルトの葉形などがある。曲線が直交座標でなく、極座標についてF(r,θ)=0の形で与えられるときも、漸近線は考えられる。コンコイドの場合がそうである。
漸近線の方程式をy=mx+bとする。曲線に沿って点が無限に遠ざかるとき、
であり、逆にこのような値m、bがあるならば、y=mx+bはこの曲線の漸近線になる。ここでlimは、曲線上の点のx座標、y座標を用いて計算される値を、曲線に沿って点を無限に遠ざけたときの極限値であることを表している。
[竹之内脩]
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