攀龍(読み)はんりょう

精選版 日本国語大辞典 「攀龍」の意味・読み・例文・類語

はん‐りょう【攀龍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「攀」はよじる、すがって上る意。「龍」は貴人、特に天子をさし、龍の鱗(うろこ)にとりすがる意から ) 勢力あるものにつき従って出世すること。
    1. [初出の実例]「雖誠切攀龍。猶嫌相鼠」(出典本朝文粋(1060頃)一二・大宰府荅新羅返牒〈菅原淳茂〉)
    2. 「附鳳の勢ひを貪て攀龍(ハンレウ)の望を期する族」(出典:太平記(14C後)三〇)
    3. [その他の文献]〔楊戯‐季漢輔臣賛・関雲長張益徳〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android