放射線加硫(読み)ホウシャセンカリュウ

化学辞典 第2版 「放射線加硫」の解説

放射線加硫
ホウシャセンカリュウ
radiation cure

天然ゴムSBRなどの合成ゴムに,107~108 rのγ線を照射してゴム分子間を架橋し,弾性体を与えることをいう.硫黄を使わないこの加硫法(架橋法)は,スコーチを起こす心配がなく,室温またはそれ以下で架橋することができるなどの特徴がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android