天然ゴム(読み)てんねんゴム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天然ゴム」の意味・わかりやすい解説

天然ゴム
てんねんゴム
natural rubber

植物体内において生合成されたゴムをいう。ゴム含有植物は数多くあるが,そのうち今日企業の対象となっているゴム樹は,元来アマゾン流域に野生していた Hevea brasiliensisと呼ばれる灌木を改良したものである。この樹皮を傷つけて流出する乳液 (ラテックス) を集め,処理工場で濃縮した濃縮ラテックスはラテックス工業の原料となり,またラテックスをギ酸のような凝固剤により凝固し,乾燥すれば固形ゴムすなわち生ゴムとなり,ゴム工業の原料となる。今日天然ゴムの主産地マレーシアインドネシアを中心とする東南アジアおよびリベリアを中心とする中部アフリカで,1990年の世界年間生産量は,合成ゴムを含めた全原料ゴムが 1512万tであるのに対し,天然ゴムは 515万tで,全体の3割強を占めている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「天然ゴム」の意味・わかりやすい解説

天然ゴム
てんねんごむ

ゴム

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