放射線廃棄物用ガラス(読み)ほうしゃせんはいきぶつようがらす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「放射線廃棄物用ガラス」の意味・わかりやすい解説

放射線廃棄物用ガラス
ほうしゃせんはいきぶつようがらす

原子力発電所その他から排出される放射性の廃棄物を酸化物の形で取り込んで安定化するために使われる特殊ガラス。一般にはこのガラスをさらに鉄の容器などに収めて処理する。放射性廃液を濃縮し固形化したものを粒状のガラスと混合して溶融炉に入れてガラス化し、これを炉の底から流して鉄容器に入れ、地下に保管する。炉とキルンからの排気は洗浄液で洗い、その廃液は放射性排液に混じて循環処理される。通常、ガラス固化体重量は400~500キログラムで、水に溶けにくく、化学的に安定なホウケイ酸ガラスが使われる。

[境野照雄・伊藤節郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む