故吾(読み)コゴ

デジタル大辞泉 「故吾」の意味・読み・例文・類語

こ‐ご【故×吾】

もと自分。昔のままの自分。
「文三の今我こんがは―でない、しかしお政の―も今我でない」〈二葉亭浮雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「故吾」の意味・読み・例文・類語

こ‐ご【故吾】

  1. 〘 名詞 〙 もとの自分。昔のままの自分自身
    1. [初出の実例]「暖風遅日百昌蘇、独対韶光故吾」(出典:済北集(1346頃か)二・春望)
    2. 「文三の今我(こんが)は故吾(コゴ)でない、しかしお政の故吾も今我でない」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
    3. [その他の文献]〔荘子‐田子方〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android