教権主義(読み)きょうけんしゅぎ(その他表記)cléricalism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教権主義」の意味・わかりやすい解説

教権主義
きょうけんしゅぎ
cléricalism

カトリック教会ないしカトリック政党の政治的,社会的主張をいう。反カトリック側がつくった言葉であって,非難がこめられている。カトリック教育はしばしば民主主義自由主義社会主義などの進歩的思想や運動に反対して,教会を支柱とする権威主義的政治秩序を打立てようとしてきた。また教会によって教育をコントロールし国民の精神面をも支配しようとしてきた。このためドイツにおいては文化闘争が生じ,フランススペインポルトガルなどのカトリック国においてはいまだに紛争が続いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む