教訓本(読み)きょうくんぼん

精選版 日本国語大辞典 「教訓本」の意味・読み・例文・類語

きょうくん‐ぼんケウクン‥【教訓本】

  1. 〘 名詞 〙 教訓的な内容を持った書物教訓草子談義本などの類。
    1. [初出の実例]「此おたふくの面もかぶらず、罷出たる教訓本(ボン)、ことばのはなは卑(ひく)しといへども」(出典滑稽本・当世阿多福仮面(1780)読阿多福面)

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世界大百科事典(旧版)内の教訓本の言及

【談義本】より

…江戸時代の1752年(宝暦2)から89年(寛政1),寛政改革で弾圧されるまで流行した風刺的な小説の総称。当時〈教訓本〉〈よみ本〉〈談義本〉などといわれたが,実際は1752年の静観坊好阿(じようかんぼうこうあ)の《当世下手談義(いまようへただんぎ)》から始まった小説であるから,〈談義本〉という呼称が適当であろう。《下手談義》は宝暦の世相を風刺した滑稽小説であるが,大きな反響を呼び,《教訓雑長持》《当風辻談義》などの後続作を生んだ。…

※「教訓本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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