散乱型X線検査機(読み)さんらんがたエックスせんけんさき(その他表記)X-ray diffusion inspection apparatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「散乱型X線検査機」の意味・わかりやすい解説

散乱型X線検査機
さんらんがたエックスせんけんさき
X-ray diffusion inspection apparatus

空港などでX線を透過させてカバンなどの内部を検査する装置金属など原子量が大きい物質はX線をよく吸収するため明瞭な透視画像が見えるが,原子量が小さいプラスチックセラミックスなどは吸収が小さいので透視画像が見えにくい。そこで,プラスチックなどから吸収されずに散乱したX線のデータを大量に検知し,コンピュータ計算処理して画像化するのが散乱型X線検査機である。この計算処理法は,医療分野で断層撮影に用いられる CT (コンピュータ・トモグラフィ) と同じである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む