散乱型X線検査機(読み)さんらんがたエックスせんけんさき(英語表記)X-ray diffusion inspection apparatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「散乱型X線検査機」の意味・わかりやすい解説

散乱型X線検査機
さんらんがたエックスせんけんさき
X-ray diffusion inspection apparatus

空港などでX線を透過させてカバンなどの内部を検査する装置金属など原子量が大きい物質はX線をよく吸収するため明瞭な透視画像が見えるが,原子量が小さいプラスチックセラミックスなどは吸収が小さいので透視画像が見えにくい。そこで,プラスチックなどから吸収されずに散乱したX線のデータを大量に検知し,コンピュータ計算処理して画像化するのが散乱型X線検査機である。この計算処理法は,医療分野で断層撮影に用いられる CT (コンピュータ・トモグラフィ) と同じである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android