散乱波通信(読み)さんらんはつうしん(その他表記)scattered wave communication

改訂新版 世界大百科事典 「散乱波通信」の意味・わかりやすい解説

散乱波通信 (さんらんはつうしん)
scattered wave communication

電波対流圏電離層に入射したときに乱反射したものを散乱波といい,この散乱波を利用して行う通信。散乱された電波のエネルギーは微弱であるが,高感度の受信機によって遠距離まで通信できる。数十~100MHzの電波によって数千km程度の到達距離が得られる。低周波数を用いる通信に比べて大気や電離層のじょう乱影響をあまり受けない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android