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電離層 でんりそうionospheric layer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電離層
でんりそう
ionospheric layer

大気中の窒素や酸素などの気体分子を構成する原子は,太陽光線や X線などの宇宙線によって原子核のまわりを回転する電子を放出してイオンとなる。このイオンと電子が存在する高さ 60kmから 300kmまでに達する大気層を電離層という。電離層は高さ 60~90kmくらいの D層,90~140kmの E層,140~200kmの F1層,約300kmの F2層に分けられる。D層は一般に電波を吸収する層と考えられているが,イオン密度の日変化が顕著で,太陽の光の強い昼間はイオンも増え,長波電波(15~150kHz)を反射する。Eは 150kHzから 1500kHzの中波を反射する。この波長の電波は放送波でもあり,D層を通り抜け E層で反射される。しかし,D層で吸収されるため,その強さは弱い。減衰量は周波数の 2乗に反比例する。F層は,D層,E層を通り抜ける短波を反射する。この反射と地表での反射の繰り返しにより短波は地球の裏側にも届く。なお,超短波以下の波長の電波は電離層によって反射されず,直進性が強いため,適当な中継施設なしには遠距離通信に利用できない。(→大気圏

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百科事典マイペディアの解説

電離層【でんりそう】

大気上層の電離圏にあって特に電子とイオンが多く存在し,電波を反射する層。1902年にA.E.ケネリーとO.ヘビサイドとがそれぞれ独立に存在を予想し,1925年E.V.アップルトンが存在を実証した。ケネリー=ヘビサイド層と呼ばれていたこともある。D層,E層,F層がある。電離層は太陽からの紫外線・X線・微粒子によって大気中の分子がイオン化されて生じ,太陽活動の影響によりさまざまに変化する。電波の伝搬に密接な関係があり,電離層の急激な変化はデリンジャー現象など無線通信に障害を与える。
→関連項目E層F層空電ケネリー紫外線D層電離圏フェーディングヘビサイド

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大辞林 第三版の解説

でんりそう【電離層】

電離圏をなす、電子・イオンの分布密度の異なる三つの層のこと。また、慣用的に電離圏をいう。

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世界大百科事典内の電離層の言及

【電離圏】より

…この領域を電離圏という。電離圏のイオンや電子は地球を取り巻くいくつかの層状の濃淡分布を示しており,それらの層を電離層ionospheric layersとよぶ。しばしば慣例により電離層の語を電離圏と同義に用いることがある。…

※「電離層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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