散木(読み)サンボク

デジタル大辞泉 「散木」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぼく【散木】

材木として役に立たない木。また、役に立たない人のたとえ。
「尊氏、直義といふ者あり、―の陋質ろうしつを恥ぢず」〈太平記一四

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「散木」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぼく【散木】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「荘子人間世」の「散木也、以為舟則沈、以為棺槨則速腐」による ) 材木として役に立たない木。役に立たない人のたとえに用いる。散材
    1. [初出の実例]「遍照質軽散木禅林而不材」(出典日本三代実録‐元慶三年(879)閏一〇月一五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「散木」の読み・字形・画数・意味

【散木】さんぼく

役立たぬ木。〔荘子、人間世〕匠石、齊に之(ゆ)き~櫟(れきしや)の樹を見る。~曰く、散木なり。以て舟を爲(つく)れば則ち沈み、以て棺槨(くわんくわく)を爲れば則ちやかに腐(く)つ。~是れ不材の木なり。

字通「散」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android