数学原論(読み)スウガクゲンロン

デジタル大辞泉 「数学原論」の意味・読み・例文・類語

すうがくげんろん【数学原論】

原題、〈フランスÉléments de mathématique》フランスの数学者集団が中心となりニコラ=ブルバキ筆名共同執筆した数学書。1939年に刊行開始集合論代数関数など、数学の基礎的な諸部門をそれぞれ体系的に論じたもので、1970年代までに30巻以上を刊行。2000年代に入っても新章の刊行が続いている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の数学原論の言及

【数学】より

…位相数学と代数学とを用いて解析学を研究する方法を,そのころ日本では〈位相解析〉と呼んだが,その後世界的に行われている用語に合わせて〈関数解析〉と呼ぶようになった。 1930年代からフランスの数学者グループであるブールバキが《数学原論》を著し始めた。集合論から始め,代数学と位相数学にもとづいて,全数学を公理的に記述しようとするもので,いわばユークリッドの《ストイケイア》の現代版である。…

※「数学原論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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