敷衾(読み)しきぶすま

精選版 日本国語大辞典 「敷衾」の意味・読み・例文・類語

しき‐ぶすま【敷衾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 下に敷く夜具。敷きぶとん。また、ふとんをいう。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「むら蘆のほわたや鴛の敷衾〈良徳〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)六)
    2. 「新艘出世用意の事、太夫職には〈略〉蒲団三、敷衾(シキフスマ)一、長枕一」(出典:評判記・色道大鏡(1678)三)
  3. 夏、ふとんの下に敷いておく渋紙。よごれないように、また、ノミを防いだりするのに用いる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「渋紙敷衾売。反故三四重を大形に製し柿渋をひく、或は諸物を遠所に賜る者用之褁み、或は畳上に布て塵を除き、又は衾下に敷きて蚤を除く等に用ふ故に敷ふすまの名あり。専ら夏月のみ売之」(出典:随筆守貞漫稿(1837‐53)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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