柿渋(読み)カキシブ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

柿渋

熟す前の渋柿の果実を粉砕して搾った汁を発酵、熟成してつくられる赤褐色の液体。防腐効果があり、漁網木材塗料として使われ、紙に塗って乾燥させると防水効果もあるため和傘うちわなどにも使われてきた。日本酒清酒を造る際、沈殿を促進するためにも使われているという。

(2013-07-27 朝日新聞 朝刊 広島1 1地方)

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世界大百科事典 第2版の解説

かきしぶ【柿渋】

渋柿から得られる防腐性の液で塗料,染料に用いられる。製法は渋みの強い柿を臼でつき,それを樽詰めにして,冷暗所に蓋をして静置すると,発酵し泡立つ。2昼夜をへて圧搾ろ過する。ろ液は〈生渋〉といい,さらにこれを静置して得たうわずみ液が〈一番〉で,最上品とされる。次に,生渋の搾りかすに水を加え,再発酵させて搾り〈二番渋〉を取る。
[利用]
 紙類に塗布し風乾させると防腐性と硬度を増し,紙衣(かみこ),紙布がつくられる。

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大辞林 第三版の解説

かきしぶ【柿渋】

渋柿の若い果実から搾った汁を発酵させ濾した液。漆器の下塗りや、木・麻・紙などの防水・防腐剤として塗る。

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世界大百科事典内の柿渋の言及

【カキ(柿)】より

…果肉の品質や甘みの点では,むしろ渋柿のほうにすぐれたものが多い。
[利用]
 柿渋は,未熟の小型渋柿を破砕,搾汁,発酵させて上澄みをとった,淡赤褐色半透明の液体である。特有の香りがあり,昔は傘,渋紙など防水防腐に用いられたが,現今はおもに日本酒製造時の清澄剤として重要である。…

【タンニン】より

…木部起源のタンニンとしては南アメリカ産のケブラコquebracho(ウルシ科)が日本では使われている。柿渋タンニンはカキの実からとったもので,渋紙の製造,染料などとして使われている。木の実のタンニンとしては,ほかにジビジビdivi‐divi(マメ科),ミロバランmyrobalan(シクンシ科)がある。…

※「柿渋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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