文作り出す(読み)ふづくりだす

精選版 日本国語大辞典 「文作り出す」の意味・読み・例文・類語

ふづくり‐だ・す【文作出】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. たくらみごとを考え出す。
    1. [初出の実例]「彼(かの)やりてに男もたせたきといひ出せば、是は一興とふずくり出し」(出典浮世草子・好色盛衰記(1688)五)
  3. 人をだまして誘い出す。おびき出す。
    1. [初出の実例]「どうやらかうやら紙屋のむす子をふづくり出し」(出典:浮世草子・世間娘容気(1717)六)
  4. 相手をだまして、その人が金品などを出すようにする。
    1. [初出の実例]「それへ取付て銀子四五貫目ふづくり出されまいか」(出典:浮世草子・当世芝居気質(1777)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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