文盲・蚊虻(読み)もんもう

精選版 日本国語大辞典 「文盲・蚊虻」の意味・読み・例文・類語

もん‐もう ‥マウ【文盲・蚊虻】

〘名〙 (形動)
① 無学なこと、ものを知らないこと。本質をわきまえないこと。また、その人やそのさまなどをいった語。
大鏡(12C前)三「文盲にこそおはせしかど〈略〉有識におはしまして」
文字読み書きができないこと。また、その人やそのさまなどをいった語。
日葡辞書(1603‐04)「Monmǒna(モンマウナ) ヒト
③ 野暮で、たしなみのないこと。無粋なこと。また、そのさまなどをいった語。
浮世草子好色一代男(1682)五「あらひがきの袷帷子に、ふと布の花色羽織に、さし渡し四寸五分計の紋に鎌と輪とぬの字を付て、蚊虻(モンモウ)なる出立

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